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ピラティス エルダー Pilates Elder(長老たち)⑤

ブルース・キング(Bruce King, 1925-1993)

ブルースは1925年、カルフォルニア州に生まれました。カルフォニア大学とニューヨーク大学で学んだ後、ダンサーとしてマース・カニンガム・カンパニーとアルウィン・ニコラス・カンパニーに所属しました。また、モダンダンスのパイオニアであるハンヤ・ホルムやマーサ・グラハムに師事しました。

しかし、膝の怪我を負ったことで、多くのダンサー同様にジョセフ・ピラティス(ジョー)のスタジオを訪れました。ジョーとクララのもとで長年トレーニングを受け、第一世代のティーチャーと呼ばれています。

 

ブルースがジョーと過ごした日々についての逸話が残っています。ジョーは、「コントロロジーをやりたいなら週3回はスタジオに来なさい」とブルースに言いました。それに対してブルースが、「自分はダンサーであり、やらなくてはならないことがあるため、その頻度は難しい」と説明すると、ジョーは、「週2回だったら初歩的なエクササイズのみ行う」と妥協しました。するとブルースは、この初歩的なプログラムのみを5年間も継続し、ついにジョーは折れて次のステップに進むことを認めたそうです。

 

ブルースは自身のスタジオ、ブルース・キング・ダンス・カンパニーを1970年代にニューヨーク市の73番街160番地に開設しました。

個人的な研究としては1991年に「Rule of The Bones: Exercise Theory and Program for Correct Body Usage」を執筆しました。

 

ブルースは1993年にエイズで亡くなりました。彼は同性愛者であり、誰を愛したいという自分の意思が周囲に容認されない時代に生きました。

しかしピラティスのコミュニティは、ブルースが受け入れられたように、多様な人を受け入れる豊かさを歓迎し、享受することができる空間でした。

 

ブルースは以下のように話しています。

「私は自分で選択しました。ゆっくりやること。慎重にやること。それが前進するために必要なことだと思います。しかし反対する人もいるでしょう。人生には選択肢が溢れていて、それが人生の醍醐味の1つです。多くの人が考えるよりも、たくさんの選択肢があるものです。そしてただ、自分がやりたいことはあれではなくこれだと言うだけで、あなた自身が人生の多くを決定することができるのです」。

 

 

 

 

 

 

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